正しい病院の選び方

 どうやって病院を選べばいいのか、何を判断基準にすればいいのか悩む人も多いのではないでしょうか。まずは大きな病院に行くべきか、診療所に行くべきかの判断基準はどうすべきでしょう。風邪程度なら、診療所の方がいいかもしれません。風邪であれば、結局診察と薬を貰っておしまいという事が大半です。待ち時間が少ない方、体調が悪いのですから近くて行きやすい方を選んだ方がいいでしょう。重大な病気が心配だから、という理由で大きな病院を選ぶ人もいますが、もちろん大きな病院の方が満足できるとは限りません。自分が満足できる病院を選ぼうと、口コミや人気のある病院を選ぶ人もいます。人気のある先生に当たるように、曜日で初診の日を選ぶ人もいるようです。ですが、人気があってなおかつ大きな病院となると、担当医の変更もあり、必ず希望の医師が担当になるとは限りませんので、過大な期待はしない方がいいでしょう。 病院ランキングなど、人づてに聞いた評価は正しくない場合もありますし、自分には合わない場合もあります。評判が良い病院ほど満足できるとは限りませんから、こちらも期待外れになることもあります。実際には、どんなに評判が良くても実際に行ってみなければわからないのです。
 病院を選ぶ一つの方法として、診療科名で選ぶというのも一つの方法です。自分が必要とする診療科目がある病院を選ぶという方法です。診療科名について知るために、まずは標榜診療科について知っていきましょう。標榜診療科というのは、病院が広告に使っている診療科名のことです。ですから、広告に用いない場合、例えば病院内での案内に標榜診療科として定められている診療科目を用いる必要はありません。標榜診療科は次の通りです。
・内科
・外科
・眼科
・アレルギー科
・リウマチ科
・小児科
・皮膚科
・泌尿器科
・産婦人科
・耳鼻咽喉科
・リハビリテーション科
・放射線科
・病理診断科
・臨床検査科
・救急科
・精神科
・麻酔科
・歯科
 分かりやすいような、分かりにくいような名前もありますね。歯科や小児科、産婦人科などは、診療科目で簡単に選ぶ事ができる目安となります。ですが実際の診療科名は標榜診療科ではなく、外科一つとってみても整形外科、形成外科、美容外科などのように標榜診療科名と組み合わせた名前のところも多く、実際にはあまりあてにしない人が多いかもしれません。
 例えばじんましんが出た場合、皮膚科かアレルギー科か悩むかも知れませんが、じんましんであれば皮膚科、アレルギー科どちらでも問題ありませんし、内科でももちろんOKです。違う診療科に行った方がいい場合は医師からの指示がありますから、細かな違いが分からなくてもさほど心配する必要はありません。自分で何科に行けばいいのか見当がつかない、という場合には、まずは近くの診療所に行って見てもらって、厄介な病気であったり、その診療所・病院では治療できなかったりした場合には、改めて大きな病院に行くというのも実は効率的な方法です。
 最初からいい医者、良い病院を選ぼうとすると結局遠回りになってしまう事もあります。まずは医師に診察してもらってから自分で知識を得て病院を選んでいくのがいいでしょう。

 

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