私達にとって身近な「病院」。現在の日本人は出生と死亡の場所は、ほとんどが病院です。出産場所は、病院と診療所での出産が9割りを超えていますし、死亡場所別に見ると、日本人は7割以上が病院で死亡しています。ほとんどの日本人は、一生に一度は病院の世話になることになります。ですが、身近な存在であるがゆえに、病院について以外と知らないことも多いのではないでしょうか。
 本来病院とは、病人を収容する施設です。ですが入院できる所が病院なわけではありません。「病院」の定義は法律できちんと定められています。その根拠法律となるのが「医療法」です。医療法は、医療を受ける側の国民のためのものともいえる法律です。医療法の第一条では、「医療を受ける者の利益の保護及び良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を図り、もつて国民の健康の保持に寄与することを目的とする」と定められています。病院や診療所には、必ず医師が必要です。ですから、管理者もまた、医師でなければいけません。ただし都道府県知事の許可があれば、開設者と管理者が同一である必要はありません。
当たり前といえば当たり前ですが、病院には必ず医師が必要で、医師がいなくなれば病院はその機能だけでなく、病院としての資格を失う事になります。
 これから病院に関する知識、病院に関してのトリヴィアなどを紹介していきます。病院が何なのか、改めて考えるきっかけになったり、病院についてのちょっとした雑学を楽しんでいただけたりすれば幸いです。