家庭の医学の使い方

 「家庭の医学」を読んだことのある人は大勢いるのではないでしょうか。今はインターネットで簡単に病気や症状が調べられるようになりましたから発行部数は減っているものの、「家庭の医学」は長年のベストセラーで、400万部以上の売り上げがあります。日本の「3人世帯」以上の世帯数にかなり近い数です。
 この「家庭の医学」の目的は、もちろん病気の自己判断に使うものではありません。使い方の一つとしては、自分が医者にかかることになった場合、自分自身でその病気やけがについて学ぶことでしょう。全てを医師任せにするのではなく、自分で知識を得ておくことは決して損にはなりません。また、救急の必要性があるのかどうかの判断の目安に使うこともできます。救急や夜間での診察は、慎重になりすぎて遅すぎてもだめですが、中には救急車をタクシー代わりに使う人や、仕事が忙しいからなどの理由で夜間診療を利用する人もいます。そうした非常識な人たちと一緒にされたくないと考えて我慢してしまったり判断が遅すぎたりしないように、判断材料の一つに使うことが可能です。また、応急処置の方法なども掲載されていますので、自分や家族でできる応急処置がすぐに調べられるというのは心強くもあります。

 

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